症状解説

症状別

気分がゆううつ

気分が沈む、気分が重い、ゆううつだなどと訴えられる症状を抑うつ気分と言います。何をしても楽しくなくなったり、訳も無く悲しくなって泣いてしまったり、それが重くなると生きているのが辛くなって死にたいと思ってしまう事もあります。
抑うつ気分を認める主な病気には、うつ病、適応障害、双極性障害(躁うつ病)、パーソナリティ障害等です。 うつ病の場合は朝悪く、夕方になるとある程度楽になる日内変動が比較的特徴的です。適応障害の場合は、会社や家庭等、ストレスを感じている場から離れると急速に楽になる場合が多いです。双極性障害のうつ状態の場合は、それまでにも気分の波を認めている事が多いです。パーソナリティ障害の場合は、短時間で気分が変動する場合が多いです。
またパニック障害、社交不安障害、強迫性障害、全般性不安障害、ADHD、統合失調症、PMS/PMDD、更年期障害等でもうつ状態となり、抑うつ気分を認めることがあります。

【主として考えられる病名】
うつ病双極性障害(躁うつ病)適応障害、パーソナリティ障害

やる気がでない

やる気が出ない、おっくう感が強い、めんどくさいと訴える症状を意欲低下と言います。
意欲低下を来す代表的な病気はうつ病です。うつ病では仕事や勉強、家事のみならず、趣味などの自分が好きなことに対してもやる気がなくなる場合が多いです。双極性障害のうつ状態、統合失調症でも意欲低下は認められます。PMDD、認知症等でも場合によっては認めることもあります。
 適応障害やパーソナリティ障害においても意欲低下は認められますが、うつ病などと違い趣味など自分の好きなことは出来る場合が多いです。
 また不眠がある程度続いた場合にも意欲低下は生じます。
治療としては、まず診断をはっきりさせ、適切な投薬、休養等を行うことが必要となります。

【主として考えられる病名】
うつ病双極性障害(躁うつ病)適応障害統合失調症不眠症、パーソナリティ障害

集中力が無い・ミスが多い

体調や気分に関わらず、いつも集中力がない状態であれば、なんらかの病気の可能性があります。 集中力がない、ミスが多いという訴えで代表的な病気が、ADHDとうつ病です。
ADHDの方は幼少時から授業などに集中が出来ず、ミスも多いのですが、顕著な方を除いては、 就職してから上司に怒られたり、転職を繰り返すなどして顕在化する場合も多いです。
うつ病の場合は、大人になってからであることと、治療によって回復すれば集中力は戻ります。ADHDも 現在はお薬によって集中力を高めてミスを減らすことが可能となっています。

【主として考えられる病名】
うつ病双極性障害(躁うつ病)注意欠陥多動性障害(ADHD)適応障害統合失調症

不安・緊張が強い(気持ちが落ち着かない・どきどきして心細い)

不安が強かったり、持続する病気として主に考えられるのは、パニック障害、社交不安障害、全般性不安障害、強迫性障害があります。これらはかつては神経症と呼ばれており、不安を主とする病気です。パニック障害は電車や会社などで突然不安、動悸、過呼吸などの発作が生じます。社交不安障害は人前で過度に緊張したり不安になり、対人的な不安が主です。全般性不安障害は地震が起きるのでは無いか等、対人関係以外にも幅広く不安になることが特徴的です。強迫性障害は、ガスや戸締まりを確認したり、手洗いを何度もしないと不安になる等、強迫観念、行為に基づいた不安が主となります。
このほか、うつ病、適応障害等でも不安をしばしば認めます。

【主として考えられる病名】
パニック障害社交不安障害(SAD)全般性不安障害(GAD)強迫性障害(OCD)うつ病適応障害

イライラする・怒りっぽい

イライラしたり、怒りっぽくなる症状が目立つ場合は、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、PMS/PMDD、不眠症、強迫性障害等の病気が主に考えられます。PMS/PMDDのイライラは生理10日前頃から生理開始までの場合が多く、生理が始まると消失する場合が多いです。

【主として考えられる病名】
うつ病双極性障害(躁うつ病)統合失調症強迫性障害(OCD)、パーソナリティ障害、月経前症候群(PMS)

気分の波がある

気分が落ち込んで気力が出ないうつ状態の時期と、気分爽快になって活動的になる時期がある場合、双極性障害(躁うつ病)が疑われます。気分の上がり下がりが激しすぎるときついですし、日常生活や社会的な活動にも支障が出ます。躁状態ではエネルギーにあふれ、気分が高まり、あまり眠らなくても元気になった気がします。そのため、患者さん自身は病気であるとは認識せず絶好調と感じ、普段とは異なった言動から周囲に心配されてしまうことが多いです。気分の波がある方の場合、うつ状態となり気分の落ち込みや疲れやすさなどを自覚した際に医療機関を受診するため、うつ病として治療を受けていることが多いです。気分安定薬の服用等、適切な治療により気分の波を抑えることが出来ますが、抗うつ薬が主体であるうつ病とは治療法が異なりますので、正しい診断が重要です。また境界性パーソナリティ障害などのパーソナリティ障害の場合もしばしば気分の波を認めます。 双極性障害の場合は数日から数ヶ月単位で病相(うつ状態もしくは躁状態)が続きますが、パーソナリティ障害の気分の波は一般に、数時間から数日単位と短いのが特徴です。

【主として考えられる病名】
双極性障害(躁うつ病)、パーソナリティ障害

些細なことにこだわってしまう、戸締りや火元を何度も確認してしまう

自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。たとえば、不潔に思えて過剰に手を洗う、戸締りなどを何度も確認せずにはいられないといったことがあります。強迫観念とは、頭から離れない考えのことで、その内容が「不合理」だとわかっていても、頭から追い払うことができません。こういった症状を認める主な病気として、強迫性障害があります。うつ病、統合失調症などでも強迫症状を認めることもあります。

【主として考えられる病名】
強迫性障害(OCD)うつ病統合失調症

不眠(眠れない)

不眠と一口に言っても、寝付きに30分~1時間以上かかる入眠困難、夜中に何度か起きてしまう中途覚醒、朝4時や5時に起きてしまう早朝覚醒などがあります。不眠を認める代表的な病気として不眠症があります。不眠症の場合は不眠が主な症状で、それ以外の抑うつ気分、意欲低下等はあまり目立ちません。うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症、適応障害等でも不眠を高頻度で認めますが、これらの病気の場合は不眠以外の症状も伴っています。むずむず脚症候群では、脚がむずむずしたり熱くなったりして寝付きが悪くなります。
睡眠は心身の健康維持にとって非常に大切ですので、不眠が続くようでしたら、専門医の受診をお勧めします。

【主として考えられる病名】
不眠症うつ病むずむず脚症候群(RLS)双極性障害(躁うつ病)適応障害統合失調症

疲れがとれない、動悸がする、めまいがする

一般的に、疲れがとれない、動悸がする、めまいがする場合は内科を受診することが多いでしょうが、検査をしてもとくに異常がみられない場合には、精神科や心療内科を受診されることをお勧めします。
こころの病気でこれらの症状を認めるものとしては、うつ病、社交不安障害、パニック障害、全般性不安障害、適応障害などが主に考えられます。
疲れやすい、体がだるい等を来す代表的なこころの病気としては、うつ病があります。疲労と関係が深いこころの病気には、うつ病だけではなく、統合失調症や適応障害、パニック障害、など、様々な疾患が考えられます。
若い女性の方で倦怠感、頭痛、動悸等の症状が持続する場合には、フェリチン値が低い場合も少なからずあります。

【主として考えられる病名】
うつ病社交不安障害(SAD)適応障害パニック障害全般性不安障害(GAD)

動悸・めまい(心臓がどきどきする、息苦しい、めまいがする)

身体的に特に異常が無いにもかかわらず、動悸やめまいが存在する場合、こころの病気として考えられるのは、 社交不安障害、パニック障害、全般性不安障害、うつ病、適応障害などの病気が主に考えられます。

【主として考えられる病名】
社交不安障害(SAD)パニック障害全般性不安障害(GAD)うつ病適応障害

おなかが急に痛くなる

通勤時の満員電車に乗っている時、高速道路で渋滞にはまった時などのすぐにトイレに行けない状況下において、腹痛、下痢などの症状が急激に生じる場合、過敏性腸症候群がまず考えられます。ひどくなると外出を意識する(会社に行くなど)と自宅でも症状が出現したり、普通に食事をしている場合にでも食事中から食後にかけて腹痛が出現する場合があります。腹痛の性状は、発作的に起こる疝痛(さし込むような痛み)、または持続性の鈍痛で、便意を伴っていることが多く、排便後に一時的に軽快する傾向を示します。一般的に、食事によって症状が誘発され、睡眠中は症状がないという特徴があります。その他、腹部膨満感、腹鳴(おなかがごろごろ鳴る)、放屁などのガス症状も比較的多くみられます。また、パニック障害の発作として腹痛、嘔気・嘔吐が出現する場合もあります。動悸、過呼吸タイプと違って診断するのが難しく、経験のある医師にかかる必要があります。
生活に支障の出る事も多い症状のため、早めのご受診をお勧めします。

【主として考えられる病名】
過敏性腸症候群パニック障害

幻覚や被害妄想

誰も何も言っていないはずなのに、現実に「声」として悪口や命令などが聞こえてしまう幻聴や、客観的にみると不合理であっても本人にとっては確信的で、そのために行動が左右されてしまう妄想(悪口を言われていると感じる、他人から危害を加えられていると感じる、誰かに後をつけられていると感じる、監視されている・盗聴されていると感じるなど)があります。これら以外にも、音や気配に非常に敏感になる、周囲が不気味に変化したような気分になる、自分のことが周囲の人に筒抜けになってる、自分の考えや行動が他人の声で聞こえてくる、電波やテレパシーで操られている、などの症状を認める場合、統合失調症や認知症が疑われます。また高齢者や重症のうつ病でも心気妄想(病気ではないのに自分は病気ではないかと思ってしまう)、貧困妄想(お金があるのに貧乏だと思ってしまう)、罪業妄想(悪いことをしていないのに悪いことをしたと思ってしまう)などを認めますし、境界性パーソナリティ障害でも幻聴や妄想を一時的に認めることがあります。

【主として考えられる病名】
統合失調症、パーソナリティ障害、うつ病認知症

脚がむずむずする

寝ようとすると、脚の奥にむずむずと不快な感じが起こり、なかなか寝付くことができない。飛行機などで長時間座っていると、脚がむずむずして、動かさずにいられなくなる……。もし思い当たるようなら、むずむず脚症候群かもしれません。レストレスレッグス症候群ともいいます。「むずむずする」「虫がはうような」と、人によって表現はさまざまですが、非常に不快な感覚が脚に起こります。ふくらはぎに起こる人が多いですが、足首や腰の周りにも起こることもあります。不眠症等を引き起こすケースも多いため、医療機関でのご相談をお勧めします。また抗精神病薬などの副作用として脚がむずむず、そわそわするといった症状が出ることがあり、アカシジアと言います。薬の減量もしくは抗パーキンソン病薬を服用すればほとんど改善します。

【主として考えられる病名】
むずむず脚症候群

物忘れが目立つ

年齢とともに、物忘れが目立つことが増えたら、認知症初期の可能性もあります。最近の出来事の記憶のほうが障害されやすく(何度も同じことを聞いてしまう、食事したこと自体を忘れるなど)、過去の記憶は比較的保たれますが、進行とともに過去の記憶も障害されてきます。またうつ病や躁うつ病のうつ状態においても、主要症状として思考障害がみられるため、物忘れが目立つことがあります。高齢者の場合は認知症との鑑別が必要になります。
いずれも早期に受診されることをお勧めします。

【主として考えられる病名】
認知症うつ病双極性障害(躁うつ病)

過食嘔吐

溜まったストレスを暴飲暴食で発散してしまうことは、健康な人でもありますが、この行動が行き過ぎてしまった場合、心の病気である過食症を発症してしまうことがあります。神経性大食症ともいい、ひたすら食べ続ける、通称「むちゃ食い障害」と、食べては吐くを繰り返す「過食嘔吐」の2つのタイプがあります。2時間以内の間に明らかに多い量の食べ物を食べるとか、食べている間は頭の中が真っ白になって食べる量をコントロールできないといった行為を「むちゃ食い」と言って単なる食べ過ぎとは区別され、過食症の診断基準になります。そして食べたことを後悔して吐き戻してしまうのが過食嘔吐タイプの特徴で、過度なダイエットにより拒食症から過食症になった人に多く見られます。また嘔吐するだけでは物足りず、下剤や利尿剤を使用して食べたものを体の外に排出しようとする人もいます。
悪化すると生命に関わる場合もあります。医療機関でのご相談をお勧めします。

【主として考えられる病名】
過食症

生理前にイライラする

生理前になるとイライラする、情緒が不安定になる、という女性は多く、身体の不調が出やすく、ゆううつに感じることがあります。生理が始まる3~10日前から生理中にかけて、毎月繰り返し上記のような精神症状があらわれるようなら、月経前不快気分障害(PMDD)の可能性があります。
また、女性更年期障害においても、症状でホットフラッシュに次いで起こりやすいものはイライラです。更年期障害が起こる年代は40代~50代なので、この年代というのは家事・育児・仕事・介護などいろいろなことが一気にやってくる時期と重なるのでよけいにイライラしてしまいます。責任感の強い方は手を抜けないのでなおのことストレスも蓄積され知らず知らずに更年期障害を悪化させています。
生活に支障が出るほどのイライラでお悩みの方は、ご受診をお勧めします。

【主として考えられる病名】
月経前不快気分障害(PMDD)更年期障害

食欲がない

食欲がないとは、食べものを食べたいという意欲が起きない、食べようとしてもすぐに満腹感を感じてしまい、必要とされるエネルギー摂取が満足に行えない状態を指します。特にうつ病の初期に起こることが多い傾向があります。他にも原因として、適応障害、統合失調症(陰性症状)、拒食症等が考えられます。
うつ病の患者様の53~94%に食欲の減退があるといわれています。食欲がなくなっても無理をして食べている人もいるのですが、そのように食べても味気がなく、おいしいと感じられません。「砂をかんでいるよう」と話す患者さんがいるくらいです。また、食べることそのものが苦しいと感じてしまうこともあります。
食欲と体重の変化は、様々な病気の代表的な症状の一つです。食欲不振、体重減少でお悩みの方は、医療機関でのご相談をお勧めします。

【主として考えられる病名】
うつ病双極性障害(躁うつ病)適応障害統合失調症拒食症

頭痛がする

内科や整形外科で調べても原因が分からない頭痛は、うつ病、不眠症などの精神疾患が原因の可能性があります。
うつ病の発症は、脳内のモノアミンが少なくなることが一因だと言われています(モノアミン仮説)。これが少なくなると、落ち込んだりやる気が出なくなったりするのです。モノアミンは気分だけでなく、痛みの抑制にも関わっていることが分かっています。下行性疼痛抑制系という神経があるのですが、これは痛みを抑制するはたらきを持つ神経です。
そしてこの神経に関わっているのもモノアミンなのです。
うつ病などの精神疾患が原因で多いのは鈍く慢性的な痛みです。刺されるような鋭い痛みよりは鈍い痛みが多く、一時的に強く痛むよりは、長時間ジリジリ痛むようなことが多いように感じます。
原因が分からない頭痛でお悩みの方は、医療機関でのご相談をお勧めします。

【主として考えられる病名】
うつ病適応障害不眠症

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