たわらクリニック
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病名が分からなくても、困っている症状から相談できます。

症状別解説

病名が分からなくても、困っている症状から相談できます。同じ症状でも、背景にある原因は一つとは限りません。心理的なストレスや精神疾患だけでなく、身体疾患、睡眠不足、薬剤、生活リズムなどが関係していることもあります。このページでは、患者さんが感じやすい症状を入口に、考えられる代表的な病気や受診の目安を分かりやすく紹介します。症状だけで自己診断する必要はありません。「何科を受診すればよいか分からない」「病名は分からないが、仕事や生活に支障が出ている」という段階でもご相談いただけます。

受診を急いだ方がよい症状:突然の激しい胸痛・息苦しさ、意識障害、麻痺、これまでにない激しい頭痛、強い脱水や急激な体重減少などがある場合は、通常の外来予約を待たず救急医療や身体科の受診を優先してください。

精神的に感じる不調

気分が落ち込む・涙が出る

憂うつな気分が続く、理由もなく涙が出る、何をしても楽しくない、以前好きだったことにも興味がわかないといった変化は、うつ病や適応障害などでみられます。朝に特につらい、食欲や睡眠が変化した、自分を責めてしまう、仕事や家事が手につかないといった症状を伴うこともあります。

一方、過去に「ほとんど眠らなくても元気だった」「いつも以上に活動的・多弁だった」「買い物や仕事を次々と始めた」など気分が高揚した時期がある場合には、双極性障害も含めて慎重に評価します。

考えられる主な病気:うつ病/適応障害/双極性障害/PMDD など

不安が強い・落ち着かない

理由がはっきりしないのに不安が続く、そわそわして落ち着かない、悪いことが起こる気がする、人前や電車など特定の場面で強い恐怖を感じる、といった症状があります。不安が強いと、動悸、発汗、震え、息苦しさ、吐き気など身体症状が目立つこともあります。

不安の出方は病気によって異なります。突然強い恐怖に襲われる場合はパニック障害、人前での評価が怖い場合は社交不安障害、複数の事柄を長期間心配し続ける場合は全般性不安障害などが考えられます。

考えられる主な病気:全般性不安障害/パニック障害/社交不安障害/適応障害/うつ病 など

イライラする・怒りっぽくなった

以前より些細なことで腹が立つ、家族や職場の人に強く当たってしまう、気持ちを抑えにくいといった変化は、単なる性格の問題とは限りません。強いストレスや睡眠不足、うつ病、適応障害、ADHDなどでもイライラが前面に出ることがあります。

睡眠時間が少ないのに活動性が高い、話が止まらない、考えが次々に浮かぶなどを伴う場合は双極性障害も検討します。女性では月経前や更年期のホルモン変化に伴って気分の不安定さが強くなることもあります。

考えられる主な病気:うつ病/双極性障害/ADHD/適応障害/PMDD/更年期障害 など

やる気が出ない・何もしたくない

「仕事や家事を始める気力がない」「休日も横になってばかりいる」「以前なら楽しめたことにも興味がわかない」といった意欲低下が続く場合、うつ病や適応障害などが背景にあることがあります。疲労や睡眠不足でも似た症状は起こりますが、十分休んでも回復しない、気分の落ち込みや自責感を伴う場合は早めの相談が大切です。

また、身体疾患や薬剤の影響が隠れている場合もあるため、経過や睡眠、食事、体重変化なども含めて総合的に確認します。

考えられる主な病気:うつ病/適応障害/不眠症・睡眠障害/身体疾患 など

集中できない・仕事のミスが増えた

会議の内容が頭に入らない、書類の抜け漏れが増えた、期限を忘れる、作業を最後まで続けられないなどの症状は、ADHDだけでなく、うつ病、不眠症、不安、過労でも起こります。

「子どもの頃から忘れ物や遅刻が多かった」のか、「以前は問題なかったのに最近急に集中できなくなった」のかは鑑別の重要なポイントです。成人になってから急に集中力が低下した場合は、気分障害や睡眠不足、ストレスなど別の原因も考えます。

考えられる主な病気:大人のADHD/うつ病/不眠症/全般性不安障害/適応障害 など

仕事に行きたくない・行けない

朝になると吐き気や動悸がする、涙が出る、会社の最寄り駅に近づくと具合が悪くなる、日曜日の夜から強く憂うつになるなど、仕事と結びついて症状が出る場合があります。休日には少し楽になる一方、出勤を考えると再びつらくなる場合は、職場ストレスによる適応障害などが考えられます。

症状が進むと、朝起きられない、欠勤が増える、判断力が落ちるなど仕事を続けること自体が難しくなることがあります。必要に応じて休職や勤務時間・業務内容の調整なども含めて治療方針を考えます。

考えられる主な病気:適応障害/うつ病/全般性不安障害/パニック障害 など

人前で緊張する・頭が真っ白になる

会議、プレゼン、朝礼、面接、電話、会食など、人から注目される場面になると強い緊張や恐怖が起こり、頭が真っ白になる、声や手が震える、顔が赤くなる、汗が出る、動悸がするといった症状が現れることがあります。

その経験を恐れて発言や人付き合いを避けるようになり、仕事や学校生活に支障が出ている場合には社交不安障害(あがり症)が考えられます。特定場面の身体症状が中心の場合には、オンライン自費診療で相談できる場合もあります。

考えられる主な病気:社交不安障害(あがり症) など

何度も確認してしまう・考えが頭から離れない

鍵や火元を何度も確認する、汚れや感染が気になって手洗いを繰り返す、誰かを傷つけたのではないかと何度も振り返るなど、「必要ないと分かっていてもやめられない」確認や行為が続く場合があります。

不安を打ち消すための行為に長い時間がかかり、外出や仕事に遅れる、家族にも確認を求め続けるなど生活への影響が大きくなっている場合には、強迫性障害が考えられます。

考えられる主な病気:強迫性障害 など

生理前になると気分が落ち込む・イライラする

月経の1〜2週間前になると、強いイライラ、抑うつ、不安、涙もろさ、集中力低下、眠気・不眠、食欲変化などが現れ、月経が始まると数日以内に軽くなるパターンを繰り返す場合があります。日常生活や仕事、人間関係に大きな支障がある場合にはPMDD(月経前不快気分障害)が考えられます。

診断では、症状と月経周期の関係を確認することが重要です。可能であれば症状日誌をつけ、周期性があるかを確認します。婦人科的な評価が必要な場合は、婦人科との連携も検討します。

考えられる主な病気:PMDD/PMS/うつ病/不安症 など

身体的に感じる不調

眠れない

寝床に入ってもなかなか眠れない、夜中に何度も目が覚める、朝4〜5時など予定より早く目が覚める、十分寝たはずなのに熟睡感がないなど、不眠の形はさまざまです。眠れない状態が続くと、日中の眠気、疲労感、集中力低下、イライラなどにつながります。

不眠症だけでなく、うつ病や不安症、適応障害、むずむず脚症候群、生活リズム、睡眠時無呼吸症候群、身体疾患、薬剤などが関係していることもあります。原因を整理したうえで治療を選ぶことが大切です。

考えられる主な病気:不眠症/うつ病/全般性不安障害/むずむず脚症候群/身体疾患 など

朝起きられない

目覚ましを何度かけても起きられない、起床しても強いだるさが続く、午前中は頭が働かないといった症状は、単なる夜更かしだけが原因とは限りません。睡眠時間不足や生活リズムの乱れのほか、うつ病、睡眠障害、強いストレス、身体疾患などでも起こります。

「夜は何時に眠っているか」「休日は何時間寝るか」「朝だけ気分が特につらいか」などを確認し、必要に応じて睡眠や気分の問題を評価します。

考えられる主な病気:うつ病/不眠症・睡眠障害/適応障害/身体疾患 など

疲れが取れない・体がだるい

十分寝ても疲れが抜けない、朝から体が重い、仕事が終わると動けないなどの疲労感は、ストレス、睡眠不足、うつ病、適応障害などでみられます。集中力や意欲の低下を伴うこともあります。

一方、貧血、甲状腺疾患、感染症、内分泌疾患など身体的な原因でも疲労は起こります。女性では更年期のホルモン変化に伴って倦怠感が強くなることもあります。必要に応じて身体科の評価を受けることも大切です。

考えられる主な病気:うつ病/適応障害/睡眠障害/更年期障害/身体疾患 など

動悸がする

緊張や不安を感じたときに心臓がドキドキする、脈が速くなる、胸がざわつくといった症状は、不安症やパニック発作、社交不安障害などで起こることがあります。特定の場面だけで動悸が出るのか、何もしていないときにも突然起こるのかで考え方が変わります。

ただし、不整脈、甲状腺疾患、貧血など身体疾患でも動悸は起こります。胸痛、失神、強い息苦しさを伴う場合や、運動時に強く出る場合は、循環器など身体科の受診を優先してください。

考えられる主な病気:パニック障害/全般性不安障害/社交不安障害/更年期障害/身体疾患 など

息苦しい・めまいがする

「息が十分吸えない」「胸が詰まる感じがする」「ふわふわする」「立っていられない」といった症状は、強い不安や過換気、パニック発作などで起こることがあります。発作時には手足のしびれや動悸を伴うこともあります。

一方、呼吸器、循環器、耳鼻科、神経領域の病気でも同様の症状が出るため、精神的な原因と決めつけないことが重要です。突然の強い息苦しさ、胸痛、意識が遠のく感じなどがある場合は救急受診を検討してください。

考えられる主な病気:パニック障害/全般性不安障害/過換気症候群/身体疾患 など

吐き気・胃の不快感がある

仕事へ行こうとすると吐き気がする、緊張すると胃が痛くなる、食事が喉を通らないなど、強いストレスや不安が消化器症状として現れることがあります。特に職場や学校など特定の状況と症状が結びついている場合には、適応障害や不安症などが背景にあることがあります。

ただし、胃炎、潰瘍、感染症など消化器疾患でも起こります。症状が強い、長く続く、繰り返し嘔吐する、体重減少や血便・吐血を伴う場合には身体科での評価が必要です。

考えられる主な病気:適応障害/全般性不安障害/うつ病/パニック障害/身体疾患 など

食欲がない

ストレスが強いと食欲が落ちる、食事を見ても食べたいと思えない、少量で満腹になるといった変化は、うつ病や適応障害、不安症などでみられます。睡眠不足や身体疾患、薬剤の影響でも食欲が低下することがあります。

短期間で体重が大きく減った、水分も取れない、嘔吐が続く、ふらつきが強いなどの場合には、脱水や栄養状態の悪化を防ぐため早めの身体的評価が必要です。

考えられる主な病気:うつ病/適応障害/不安症/摂食障害/身体疾患 など

食べ始めると止められない・過食してしまう

短時間に大量の食べ物を食べてしまう、「やめたいのに止められない」という感覚がある、隠れて食べる、食べた後に強い罪悪感や自己嫌悪が出るといった症状は、摂食障害が関係している可能性があります。

体重が増えることへの強い不安から、嘔吐、下剤使用、極端な食事制限などを繰り返す場合は神経性過食症を考えます。ストレスや抑うつ気分に伴って過食が増えることもあるため、食行動だけでなく気分や生活状況も含めて評価します。

考えられる主な病気:神経性過食症/過食性障害/うつ病/ストレス関連症状 など

手が震える・声が震える

会議やプレゼン、人前で字を書く、初対面の人と話すときなど、緊張場面に限って手や声が震える場合は社交不安障害(あがり症)との関連が考えられます。「震えているのを見られるのが怖い」という不安がさらに症状を強くすることもあります。

一方、緊張していないときにも震えが続く場合は、薬剤、甲状腺疾患、神経疾患など身体的な原因を確認する必要があります。

考えられる主な病気:社交不安障害/薬剤性/甲状腺疾患・神経疾患など

汗が止まらない

人前に出ると急に汗が増える、緊張すると顔や手のひらに汗をかくといった症状は、不安や社交不安障害に伴うことがあります。汗が出ること自体を心配することで、さらに緊張が強くなるケースもあります。

ただし、多汗症、甲状腺疾患、感染症、薬剤などの影響でも発汗は増えます。女性では更年期に、ほてりとともに突然大量の汗が出るホットフラッシュがみられることもあります。

考えられる主な病気:社交不安障害/更年期障害/多汗症/甲状腺疾患/薬剤性 など

ほてり・発汗・不眠・気分の変化がある

40代後半から50代頃を中心に、顔や上半身が急に熱くなる、汗が噴き出す、動悸、めまい、眠れない、疲れやすい、イライラ、気分の落ち込みなど、身体と心の症状が同時に現れることがあります。これらは更年期のホルモン変化に伴う症状の可能性があります。

一方で、甲状腺疾患、うつ病、不安症などでも似た症状が出るため、更年期と自己判断せず、症状の程度や月経状況、身体疾患の有無を確認することが大切です。必要に応じて婦人科との連携も検討します。

考えられる主な病気:更年期障害/うつ病/全般性不安障害/甲状腺疾患など

脚がむずむずする

夕方から夜、座っているときや寝床に入ったときに、脚の奥が「むずむずする」「虫が這うような感じがする」「じっとしていられない」などの不快感が出て、脚を動かすと一時的に楽になる場合は、むずむず脚症候群が考えられます。

症状のために寝つけない、夜中に何度も起きるなど不眠の原因となることもあります。鉄欠乏、腎疾患、妊娠、薬剤などが関係する場合があり、必要に応じて血液検査などを検討します。

考えられる主な病気:むずむず脚症候群/鉄欠乏/薬剤性など

頭痛がする

ストレスや長時間のデスクワーク、睡眠不足などで頭痛が起こることがあります。締め付けられるような痛みは緊張型頭痛、ズキズキする痛みや吐き気、光や音への過敏を伴う場合は片頭痛などが考えられます。

ただし、突然発症したこれまでにない激しい頭痛、麻痺、ろれつが回らない、意識障害、発熱などを伴う場合は、脳血管疾患など緊急性の高い病気を除外する必要があります。速やかに救急医療を利用してください。

考えられる主な病気:片頭痛/緊張型頭痛/睡眠不足・ストレス/身体疾患 など

受診先に迷ったら

精神的な症状と身体症状が重なっている場合も珍しくありませんどの専門外来、どの病名に当てはまるかを自分で決める必要はありません東京院・蒲田院の初診で、症状と経過を一緒に整理します

症状が続いている方はご相談ください

病名が分からない段階でも受診できます。症状が続いている、仕事・学校・家庭生活に支障が出ている、以前の自分と比べて明らかな変化がある場合には、無理に一人で判断したり我慢せずにご相談ください。症状や経過を整理し、その方に合った治療や環境調整を一緒に考えます。