【不眠症とうつ病の関係性は?日本人の睡眠事情などを解説します】

不眠症

日本人の約5人に1人は不眠に悩まされていると聞きますが、うつ病とも密接な関係があることをご存知でしょうか?

不眠症は身体的、物理的、精神的、うつ病などの精神疾患や薬の副作用によって発症する可能性があります。不眠症に悩まされている人は、もしかしたらうつ病や服用している薬の副作用などを疑った方が良いかもしれません。

それでは、不眠症とうつ病の関係性、日本人の睡眠事情などについてご説明しましょう。

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【不眠症の解消はうつ病のリスクを下げ、改善するために大事な要素】

不眠症とうつ病は密接な関係にあります。

というのも、不眠症に悩まされている人は3年以内にうつ病になるリスクが約4倍、不眠の状態が1年以上続いた場合はうつ病になるリスクが約40倍高まると言われています。

つまり、不眠症の状態が続く人ほどうつ病になるリスクが高まってしまうため、不眠症を解消することがうつ病になるリスクを低減させ、改善させる大事な要素になるのがポイントです。

参考元:不眠症とは|睡眠障害の種類|睡眠障害の種類|不眠・眠りの情報サイト スイミンネット (suimin.net)

日本心身医学会総会【睡眠障害の社会生活に及ぼす影響】

不眠症はうつ病を発症する原因になるだけでなく、寿命を縮めるリスクもあります。

睡眠は身体の疲れを取り、ストレスを解消させる重要な役割を担っていますが、不眠の状態が続くと睡眠中に行われる行動が行われなくなってしまいます。

眠れていないので身体の疲れが取れないまま活動することになるので、さらに疲労を蓄積させてしまうでしょう。ストレスも解消されにくく、常に交感神経が優位に立っている状態なので気が休まる時もありません。

これは身体の健康寿命を縮めることに繋がるため、不眠症は心身ともに多大な影響をもたらすと言えるでしょう。

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【日本人は睡眠時間が短いと言われている】

日本人は基本的に睡眠時間が短いと言われているのをご存知でしょうか?

フランスの企業であるWithingsが日本を含めた14ヶ国の睡眠時間について調査したところ、2020年における平均睡眠時間が世界で最も短かったのは日本でした。

つまり、日本は世界的に見ても睡眠時間が最も短く、それだけ日常生活に支障をきたしている人が多いと言えるでしょう。ショートスリーパーと言えば聞こえは良いかもしれませんが、平均睡眠時間が短くなっているのには様々な原因が挙げられます。

参考元:日本人の平均睡眠時間は「世界最短」 ショートスリーパーの割合も最多に – ITmedia ビジネスオンライン

日本人の平均睡眠時間が短くなっている理由

日本人の平均睡眠時間が短くなっている理由は、以下の通りです。

・労働時間の長期化
・24時間営業の店舗が増えた
・パソコン・スマホの普及
・睡眠に対する意識の低さ

以上のような原因によって日本人の生活が夜型化している傾向にあります。

現代における日本人は様々な理由で睡眠時間が少なくなっていますが、睡眠時間が短くなっている根本的な問題は生活を維持するために働きすぎてしまうこと、人々のニーズに合うように人材を登用しなければならない状況になっていること、パソコンやスマホの普及によって利便性が高まったことなどが挙げられます。

働かなければ生活が維持できない人が増加している傾向にある以上、睡眠時間を削ってでも働く人が増えているのをご存知でしょうか?心当たりがある人も多いかもしれませんが、毎日の生活費や税金の支払いなど、働かざるを得ない状況になっているのが問題だと言えます。

また、日本人の睡眠に対する意識は年々低くなっていることも要因として挙げられるでしょう。海外では睡眠教育を行っていることがありますが、日本では系統的な睡眠学習が行われていません。

この点で言えば、日本は海外に大きく遅れを取っていると言えるでしょう。

日本人は睡眠薬に対する抵抗力が強い

不眠症なら睡眠薬を飲めばいいと思うかもしれませんが、睡眠薬を飲んでもなかなか効果が実感できないと感じた人もいるのではないでしょうか?

これは、日本人は睡眠薬に対する抵抗力が強いと言われているからです。

睡眠薬を飲んでも「全然効かない」「前の薬の方がまだ眠れる」と感じる不眠症の人も多く、一層不眠に悩んでいる人がいます。

また、睡眠薬を飲み続けることで注意したいのが、副作用の問題です。

睡眠薬の副作用として挙げられるのは、「ふらつき・転倒」「物忘れ」「日中に眠くなる」「作業効率の低下」などです。

このような副作用を恐れて睡眠薬を飲みたがらない人も多いのではないでしょうか。しかし、現在では副作用が少ない、または発生しない睡眠薬もあります。

それは、「ロゼレム」「デエビゴ」「ベルソムラ」の3種類です。

ロゼレムは睡眠と覚醒のリズムを助けて自然な眠りを促し、睡眠を改善する効果があるとされています。

デエビゴは脳内の覚醒システムを抑制することにより、入眠困難や寝ている最中に目が覚めること、朝早くに目覚めてしまう症状を改善する効果があるとされています。

ベルソムラは寝ている時に目が覚めたり、朝早くに目覚めたりしまう症状を改善する効果があるとされています。

いずれも依存性が極めて少ないのが特徴です。

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【睡眠時間が6時間と8時間では作業効率が違う】

実は睡眠時間が6時間と8時間では作業効率が違ってきます。

とある研究によると、6時間睡眠を取ったグループと8時間を取ったグループでは、8時間睡眠をとったグループの方が認知機能や注意力、運動神経が全く低下しませんでした。

一方で6時間睡眠を取ったグループは作業効率が低下し、1週間もすると1日中睡魔に襲われるようになったそうです。

このことから、なるべく8時間睡眠を取った方が良いと言えるでしょう。

参考元:6時間以下なら、徹夜と同じ!?睡眠時間と作業効率の関係 | TABI LABO (tabi-labo.com)

眠れないのはリズム障害の可能性もある?

リズム障害とは、睡眠と覚醒のタイミングが不規則の起こる睡眠障害の一つです。

昼夜のサイクルと体内時計のリズムが狂っているため、眠りたい時に眠ることができず、日常生活に支障をきたしてしまいます。

夜眠れなくなったり、日中に強い眠気を感じたり、昼寝が増えたり、眠りに入るまでの時間が遅れてイライラしやすくなったりと様々な症状が現れやすくなります。

もしも睡眠と覚醒のタイミングがズレていて日常生活に支障をきたしているなら、リズム障害を疑った方が良いかもしれません。

【まとめ】

不眠症とうつ病は密接な関係にあるため、不眠症を放置せずに改善する必要性があります。

不眠症を放置しているとうつ病になるリスクが何倍にもなる以上、医師に相談することも重要です。睡眠薬の副作用が気になるという人でも、現在では副作用が少ない、もしくは発生しない薬もあるため、安心して不眠症改善を目指していけるでしょう。

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