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【ケース4】
ストレスが体に出て治療に難渋していたケース(TMS治療期間 2か月半 4クール)
うつ病症状である介護疲れや喪失体験を経て、ストレスが頭痛や体の痛みとして出現。
内科でも異常は認めず、他院での薬物治療も効果が乏しかったため当院のTMS治療を希望された。
全身の疼痛や治療効果が乏しいことに対する落胆もあり、意欲低下や抑うつ気分も認めていたため、身体化症状の抑うつ併存ケースと診断した。
TMSを1クール施行し、体の緊張がほぐれ、頭がすっきりする実感を認めた。
2クール目施行した所で、症状の改善が客観的にも明らかとなった。
トータル2か月半で4クールまで施行し、症状の7割まで改善。
TMS治療後は過去の介護負担や喪失体験の振り返りと受け止めを支援。
回復してからの新しい生活について話し合い、その後もゆっくりと確実に回復。5か月後には完全寛解に至った。