妊娠に伴ううつ病とは?原因や対処法について

妊娠・出産は人生の中で大きなイベントです。「将来子どもができたら~」と何度も想像を膨らませていた方は多いのではないでしょうか。妊娠がわかるとパートナーとの喜びや家族や親戚、知人から祝福の声などをいただくなど幸せな時期だと思います。

しかし、その一方で妊娠中や出産後はうつ病に陥りやすい時期であることも事実です。今回は幸せな時期になぜうつ病に陥りやすいか原因を紹介し、症状や対処法をお伝えします。

妊娠に伴ううつ病とは

うつ病とは「こころの病」と思われがちですが、近年では脳の機能障害であると考えられています。精神的・身体的なストレスが重なるなど、様々な理由から脳の機能障害が起きている状態で、ものの捉え方や考え方が否定的になり自己嫌悪感なども抱いてしまいます。

妊娠中にも様々なストレスからうつ病に発展してしまうケースがあり、これを「妊娠うつ」と呼びます。うつ病は女性に発症しやすく男性の2倍ほどであるといわれており、加えて妊娠におけるストレスにより妊娠うつを発症する方は少なくありません。

また、妊娠うつと同様、産後に様々なストレスによりうつ病に発展してしまう「産後うつ」もあります。産後うつもこころの病と思われがちですが脳の機能障害とも考えられています。詳しい原因や対処法を理解することが解決につながります。産後うつについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

出産後のママは注意!産後うつの特徴と対処法
https://www.tawara-clinic.com/blog/006/

マタニティーブルーとの違い

妊産婦の気分が下がっていたり落ち込んでいたりすると「マタニティーブルーじゃないの?」と考える方もいるでしょう。マタニティーとは「母、母性、妊娠中の」などの意味がありますがマタニティーブルーは「産後間もなくして情緒不安定になる」ことをいいます。そのため、妊娠うつとは異なり、産後うつに近い状態であることがわかります。

しかし、それ以上に大きな違いは、マタニティーブルーは「一過性」であることです。マタニティーブルーは2人に1人の確率で起こるとの報告がありますが、10~2週間もすれば自然な状態に戻るといわれており一過性の状態です。一方で妊娠うつや産後うつはそれ以上続き、場合によっては治療が必要になるケースもあります。

どのような症状はある?

妊娠うつの症状を以下に示します。いくつか当てはまるものがある場合、妊娠うつの可能性があるので確認してみましょう。

・すぐにイライラしてしまう
・気持ちが落ち込みやすく、涙もろくなる
・食欲にムラがある
・何をしても「楽しい」と感じない
・体がだるく感じる
・寝つきが悪くなる
・他人との交流が面倒に感じる
・気力がなく、ミスや後回しにすることが増える

これらの症状は妊娠中だけに限らず、うつ病の症状として現れるものです。妊娠中にこのような症状が現れると自分自身や自分の置かれている状況を悪く捉えて「将来の子育てに自信が持てない」「どうして自分だけ辛い思いをするのか」と感じ、自分を責める気持ちが現れたり自己嫌悪感を抱いてしまいます。このような気持ちが積み重なると落ち込みがひどくなり睡眠が十分にとれず、食欲も低下し元気や気力が落ちるという悪循環が生まれます。

原因はなに?

冒頭でも述べた通り、うつ病はこころの病ではなく様々なストレスが重なることで生じる脳の機能障害と考えられています。妊娠中に起こりうるストレスにはどのようなものがあるか見てみましょう。

身体的ストレス

・つわりがきつい
・だるさや食欲不振
・便秘や下痢をおこす
・眠れない
・気分の落ち込み
・体型の変化

精神的ストレス

・妊娠前の生活との違い
・パートナーの協力が得られない
・健康な赤ちゃんが生まれてきてくれるのか
・出産後きちんと育てられるのか
・母としてうまくできるのか

これらは一例であり妊娠中のストレスは様々あり人によって異なります。身体的なストレスは妊娠初期に起こりやすくこの時期を過ぎると軽減されるため、妊娠うつは妊娠初期に起こりやすいといわれています。

原因のひとつにホルモンバランスが関係する

妊娠中にこれらの身体的ストレスや精神的ストレス、情緒不安定さなどが起こりやすくなるのはホルモンのバランスが関係しています。女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは卵胞期や黄体期に分泌され、月経期には減少します。妊娠すると妊娠を維持するためにエストロゲンやプロゲステロンを分泌し続けるため、ホルモンバランスが乱れがちになります。中でもプロゲステロンはイライラしたり感情の起伏が激しくなったりと精神状態に関わるとされており、妊娠初期にうつ病に陥りやすい原因と考えられています。

妊娠うつの対処法

ホルモンバランスの乱れから情緒不安定となり、そこに身体的・精神的ストレスが相まって妊娠うつへと発展してしまいます。そうならないためにも早めに対処していくことが重要です。

規則正しい生活習慣を心がける

早寝早起きや食事習慣の改善は精神的な安定をもたらします。つわりで偏食気味になってしまうかもしれませんが、なるべく栄養バランスを整えた食事を心がけましょう。

うつ病と食事は、こちらの記事をご参考ください。

食生活、乱れていませんか?うつ病と食事の関係性を解説!
https://www.tawara-clinic.com/blog/014/

一人で抱え込まない

うつ病になりやすい人の特長として責任感が強く頑張り屋さんであることがあげられます。気づいた時にはストレスが溜まっており、うつ病になってしまうかもしれません。一人で抱え込まず母親や先輩ママに相談してみてはいかがでしょうか。

身近な人に協力してもらう

妊娠しても仕事や家事など日々の仕事に追われていつも以上にストレスが溜まります。上記でも述べた通り責任感の強い人がうつ病に陥りやすいため伝えにくいかもしれませんが、パートナーや同僚に仕事や家事をお願いしてみましょう。

医療機関に受診する

うつ病の治療と聞くと薬を使った薬物療法をイメージされる方が多いかと思いますが、非薬物療法もあります。精神科・心療内科専門のたわらクリニックではカウンセリングやTMS療法と呼ばれる妊婦にも使える磁気刺激を用いた治療も行っています。TMS療法の詳細はこちらを御覧ください

TMS治療(磁気刺激治療)とは?
https://www.tawara-clinic.com/treatment/tms/

まとめ

「妊娠は辛くて当たり前」「辛いのは自分だけではない」など妊娠に対して軽視する人もいるかもしれませんが、理解してくれる人も多くいます。決して一人で抱え込まず周りの人に頼ってみましょう。もし、どうしても頼ることができなければ、専門のクリニックなどを利用してみてください。たわらクリニックでは医師をはじめ、看護師や臨床心理士、管理栄養士など多職種の方がサポートしてくれます。

妊娠中は身体的・精神的なストレスが多々ありますが、きちんと脳を整理して軽減できるストレスはなるべく省き、快適な妊娠生活を送っていきましょう。

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