【仮面うつ病とは?うつ病との違いや、なりやすい人を解説】

仮面うつ病とは

ストレスを受け続けると、人間の脳内にある神経伝達物質が影響を受け、脳の機能低下が起きることでうつ病や仮面うつ病に繋がります。

しかし、仮面うつ病は、疲労感を感じやすい、頭痛や肩こりが続いているなどの身体的な不調を強く感じることから、うつ病などの心の問題ではないと思う人も多くいます。

普段から、肩が凝って…と話している人も多いでしょう。肩こりは日本人の多くが悩まされていますから、まさかそれがうつ病と繋がるなど思いもよらないかもしれません。

身体の不調原因を突き止めるために、さまざまな病院に受診し、検査の結果「異常なし」となり、原因が分からないまま仮面うつ病の発見が遅れることもあります。

また、日々ストレスを受け続けているにも関わらず、本人はそれに気づかずに、症状が緩やかに進んでいくことも。

原因が分からないまま身体症状がどんどん進み、日常生活が思うように送れなくなる、といったケースもあります。

仮面うつ病とうつ病の違い

落ち込み、やる気が出ないという状態が続くことで、うつ病では?と気付くことが多い通常のうつ病に対し、仮面うつ病は精神症状よりも身体の不調症状が先に自覚されます。

しかし、そのまま進行すれば、これまで楽しいと感じていたものが楽しく思えなくなったり、やる気の低下や落ち込みなど、精神的な症状にも気づくでしょう。

うつ病にも身体症状はあり、疲労感や息苦しさ、胃もたれや頭痛、食欲不振などがあります。

そして、こうした身体症状は通常のうつ病の初期症状にも似ているため、仮面うつ病はうつ病の初期とも言われています。

自律神経失調症との違い

自律神経失調症は交感神経と副交感神経のバランスが崩れることにより、意欲を失うなどの感情面の変動が生じます。

うつ病も同様に、憂鬱な気分で気持ちが落ち込みますが、自律神経失調症の場合は、じっと落ち込んだ状態ではありません。

時にはイライラが生じるなど、日中でも感情の起伏が多くでるため、仮面うつ病との違いに気づきやすいでしょう。

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仮面うつ病になりやすい人

どのような人が、仮面うつ病になりやすいのでしょうか。
仮面うつ病になりやすい人の特徴をご紹介します。

自分に対して厳しい

自分に厳しく完璧主義の人は、「こうでなければならない」とノルマを課し、日常的にストレスを溜めやすい傾向があります。

身体的不調を感じても、完璧を期すために無理をして、調子が悪いことも自分のせいだとさらに追い込んでしまうこともあるでしょう。

少し休む、自分のせいにしないなど、心を休める余裕や時間が取れるよいのですが、「これくらいの不調で休めるか」と無理をしすぎることが多くあります。

よく言えば我慢強いともいえるのですが、症状を悪化させる原因になってしまうことも。

心配性

常に不安を感じ、心配をする人も仮面うつ病になりやすい傾向があります。

周りと合わせなければと考えたり、常にこれで良いのだろうか、変に思われないだろうか、など心配をし続けることは、精神に大きなストレスを与えます。

また身体的不調を感じ始め、その原因を探るために、さまざまな科で検査をしても原因が分からないとなると、心配性が強く出てしまうことも。

結果的に不安が増大し、さらに大きなストレスを与える恐れもあります。

仮面うつ病の治療

仮面うつ病の治療は、通常のうつ病と同様に行われます。

薬物治療でSSRIを行ったり、心理療法、カウンセリングなどを行うことが多いでしょう。

最初は心身のみの不調であっても、放置しておくことで、精神面も不調をきたします。
やる気を失う、食欲が沸かない、睡眠が充分にとれないなど、通常のうつ病によくあらわれる精神面の症状が出てくるでしょう。

さらに、放っておくことで自律神経失調症を併発することもあります。

こうなると、身体症状がさらに大きくなる可能性もありますから、はやく気付くことが大切です。

自己判断せず専門医へ相談を

身体的症状のみ現れていると、心療内科や精神科を受診しようと思わないかもしれません。

実際に内科などを受診しても、痛みなどの自覚症状があるものの、はっきりとした病気や原因が分からない不定愁訴などとされてしまうケースもあります。

原因が分からないと「自分が悪い病気なのでは」と疑心暗鬼に陥り、あれこれ手を出してしまうのも危険です。

もし検査しても身体的に異常がない場合に、やる気も起きない、眠れないなどの症状を感じるのであれば、心療内科や精神科などを受診してみるとよいでしょう。

専門医の診断を受け、正しい治療を受けることで改善が見込めます。

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まとめ

身体の不調を強く感じる仮面うつ病について解説しました。

一般的に「うつ病は精神の病気」とされていることから、身体的な症状は見逃しがちです。気分がそれほど落ち込んでいないのに、自分が「うつ病」だとはなかなか思えないでしょうし、心身の調子が悪いのに、いきなり精神科に行こう、と思う人はあまりいないかもしれません。

しかし、仮面うつ病は心身的症状が先に現れます。

思い当たる身体の検査をしてみても、原因が分からない場合には、精神面の不調を疑い、専門医に診てもらいましょう。

心身のみの症状でも、早目に仮面うつ病であることに気付ければ、治療もはやく始めることができ、辛い思いをする期間も短縮することができるかもしれません。

また、自分は一体何の病気なのだろう、と不安に思う時間も短くできますね。
本人では仮面うつ病に気付けないケースもあります。

家族や友人など、周囲に身体の不調を訴えて原因が分からず困っている人がいたら、一言声を掛けてあげるのもよいでしょう。

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