皆さんは普段から不眠症に悩まされていませんか？
身体はクタクタで一刻も早く眠って身体を休めたいのに、一向に眠れる気配がないと焦ったりイライラしたり、余計に疲れたりと何一つ良いことがありません。ようやく眠りにつけたとしても、夜中に何度も目が覚めると身体が休まった気分にならないでしょう。
不眠症の解消は自分の健康状態に直結すると言っても過言ではなく、一刻も早く改善する必要性があります。
それでは、不眠症とは何か、不眠症に効果が期待できる治療薬について解説します。
【不眠症とは？】
不眠症とは、以下のような症状に悩まされ、さまざまな体調不良を引き起こしている状態を指します。
・夜の寝つきが悪い
・長時間眠れない
・何度も起きてしまう
・眠りが浅い
・十分眠った感じがしない
不眠症の状態が続くと、以下のような症状に悩まされやすくなります。
・日中に眠くなる
・注意力が散漫になる
・疲れやすい
・倦怠感
・やる気が出ない
・集中できない
・ゆううつになる
・頭が重い
・めまい
・食欲不振
以上のような症状が出てくると、日常生活はもちろん仕事にも影響が出てしまいます。
よく眠れないだけで不眠症なのではないかと思う人が多いですが、明確に不眠症だと診断されるポイントは『夜中に眠りにくく、その影響で日中に精神や身体の不調を感じて生活の質が低下している』状態です。
肉体的にも精神的にもさまざまな影響を及ぼすため、早急に改善する必要性があるでしょう。
【不眠症の治療に効果が期待できる治療薬とは？】
不眠症を治療する場合、以下のような方法で対処するのが効果的とされています。
・就寝時間と起床時間を一定にする
・睡眠時間を管理しすぎない
・太陽光を浴びる
・適度な運動を心がける
・さまざまな方法でストレスを発散する
・寝る前にリラックスする
・寝酒をしない
・快適な睡眠環境を作る
以上のような方法で改善が難しいようであれば、薬による治療法もあります。
不眠症を改善する効果が期待できる治療薬には、大きく分けてベンゾジアゼピン系の薬と非ベンゾジアゼピン系の薬があります。
ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系の薬にはそれぞれさまざまなメリットやデメリットがあるので、どんな特徴があるのか知っておきましょう。
ベンゾジアゼピン系の薬とは？
ベンゾジアゼピン系の薬のメリットは、以下の通りです。
・即効性がある
・ある程度の効果が予測できる
・不安や筋肉の緊張が和らぐこともある
ベンゾジアゼピン系の薬のデメリットは、以下の通りです。
・睡眠の質が落ちる可能性がある
・副作用がある
・依存性がある
ベンゾジアゼピン系の薬は即効性が期待できるので、服用することですぐに眠れる可能性が高まります。
ただし、副作用が懸念される上に、眠りやすくなる代わりに睡眠の質が落ちる可能性があるでしょう。また、依存性があることから、徐々に効き目が悪く感じたり、逆に不眠症がひどくなったりする可能性があります。
非ベンゾジアゼピン系の薬とは？
非ベンゾジアゼピン系の薬のメリットは、以下の通りです。
・睡眠が深くなりやすい
・副作用が少ない
・依存性が少ない
非ベンゾジアゼピン系の薬のデメリットは、以下の通りです。
・効果がマイルド
・種類が少ない
・短時間しか効果が期待できない
非ベンゾジアゼピン系の薬は基本的に副作用が抑えられている代わりに効果がマイルドなので、効果を実感しにくい可能性があります。
しかし、副作用や依存性が少ないことは大きなメリットです。用法用量を守ることで安心して服用できるでしょう。
【オレキシン受容体拮抗薬とは？】
オレキシン受容体拮抗薬とは睡眠薬の一つで、覚醒と睡眠を調整する神経伝達物質の一つであるオレキシンの働きを弱めることで眠りを促す効果が期待できます。
ベンゾジアゼピン系の薬と非ベンゾジアゼピン系の薬は少なからず依存性や耐性、反跳性不眠（睡眠薬を急に減量したり中断した場合に以前よりも強い不眠が出現すること）が起きたりする可能性がありました。しかし、オレキシン受容体拮抗薬はこれらの可能性が少ないというのが特徴です。
オレキシン受容体拮抗薬はデエビゴやベルソムラといった種類があるので、不眠症に悩んでいる人は医師に相談してみると良いでしょう。
オレキシン受容体拮抗薬のメリット
オレキシン受容体拮抗薬のメリットは、以下の通りです。
・自然な眠気を促してくれる
・中途覚醒や早期覚醒、熟眠障害に効果的
・ある程度即効性がある
・耐性や依存性が少ない
・高齢者のせん妄を起こさない
一般的な睡眠薬の場合、強引に眠気を誘発したり、服用し続けると耐性がついたり、依存性があったりすることがあります。
しかし、オレキシン受容体拮抗薬は強引に眠気を誘発することがなく、耐性がつきにくく、依存性も少ないので自然な眠りの誘発が期待できるのがポイントです。
夜中に途中で目が覚めたり、早朝に目が覚めたり、夜中に何度も目が覚めて熟睡できなかったりするケースにも効果が期待できるでしょう。ある程度即効性があるのもポイントです。
オレキシン受容体拮抗薬のデメリット
オレキシン受容体拮抗薬のデメリットは、以下の通りです。
・入眠障害には効果が薄いことがある
・副作用が少なからずある
オレキシン受容体拮抗薬を服用する場合、入眠障害に対しては効果が薄いことがあります。
眠りにつきにくいタイプの不眠症の場合、オレキシン受容体拮抗薬を服用してもあまり効果が実感できない可能性があるかもしれません。
また、眠気が残ったり悪夢を見たり頭痛が起きたりするといった副作用が現れることがあります。
【不眠症のオンライン自費診療について】
当院では不眠症のオンライン自費診療を行っています。全国どこからでも受診が可能です。
依存性の少ない非ベンゾジアゼピン系の薬（ルネスタ、デエビゴ、ベルソムラ）に限定して処方しています。
短時間の診察で薬を直接ご自宅へお届けしますので、近くに病院やクリニックがない方、通院する時間がない方、保険証を使いたくない方におすすめです。
自費診療になりますので料金についてはホームページでご確認ください。
