薬を使わないうつ病治療法とは?TMS療法のメリットなどを紹介

うつ病治療法といえば抗うつ薬を用いた薬物療法を想像される方が多いのではないでしょうか。実際に薬物療法はうつ病治療法の中でも広く用いられており、大きな役割を担っています。しかし、薬を使った治療は副作用のイメージが強いことや薬自体に抵抗を感じるという方もおられるでしょう。そこで近年注目されているのが「薬を使わないうつ病治療法」です。薬を使わないうつ病治療法はいくつかありますが、その中でも「TMS療法」について薬物療法と比較してみていきましょう。

薬を使わないうつ病治療法

うつ病治療法は薬物療法以外にも「休養」や「精神療法」「TMS療法」などがあります。

休養

身体を休めたり環境を変えたりすることはうつ病治療の第一歩です。うつ病になる方の傾向として、責任感が強く真面目で自分に厳しい方が多いです。そのため、しんどくても休むことができなかったり周りを気にして発言することができなかったりします。学校や職場、家庭などひとそれぞれでストレスのかかる環境は異なりますが、部署の変更や家事の分担など休養しやすい環境に変えていくことがよいでしょう。

精神療法

精神療法とは休養や薬物療法を行い、うつ症状が回復してきた方にその良い状態を維持したり再発させないように原因となったストレスについて対処法を学ぶ治療法です。代表的なものとして「認知行動療法」「対人関係療法」があります。

・認知行動療法
何か悩むような出来事が起こったとき、悲観的に物事を捉えストレスを感じてしまうことがありますが、その度合いは人それぞれで異なります。認知とは「ものの受け取り方や考え方」という意味で、認知行動療法ではこの認知や行動のバランスを取りストレスに対してうまく対応できる気持ちをつくる治療です。うつ病の原因となった物事について捉え方を変えることができれば同じ状況に出会ったときにうまく対応することができ、再発などを防ぐことにつながります。

・対人関係療法
対人関係療法とは、うつ病の原因となる対人関係での問題に対してコミュニケーションの方法などを学び、ストレスを減少させることを目的とした治療法です。認知行動療法と同様、ストレスの原因を根本から改善するのではなく、対人関係における対処法を学ぶことで良い状態を維持したり、悪化を防いだりすることにつながります。

TMS療法

これまでうつ病は「こころの病気」と考えられていましたが、近年では「脳の病気」との考え方も出てきています。脳にある背外側前頭前野(はいがいそくぜんとうぜんや)は「判断・意欲・興味・自発」などの機能をつかさどる部位であり、この部位の機能低下がうつに大きく関わっていることが分かってきました。また、「不安や悲しみ、恐怖、自己嫌悪」などの感情をつかさどる脳の扁桃体と呼ばれる部位のバランスの乱れも関わっていると考えられています。
TMS療法とは、この背外側前頭前野を含む前頭葉を磁気刺激することで機能低下した脳の回復と行い、意欲・判断力・思考力の向上とともに扁桃体の過剰な活動を抑制し、うつ症状の寛解を目指す治療法です。

TMS療法は薬を使わない最新の治療法

薬を使わない治療法は上記で説明しましたが、厳密に言うと認知行動療法や対人関係療法などの精神療法については薬が必要な場合があります。精神療法は休養や薬物療法に加えて行うことで効果が期待できる治療法と考えられています。
そんな中で薬を使わない治療法として期待されているのが「TMS療法」です。

TMS療法はどのような方に有効か

・抗うつ薬の服用に抵抗感がある
・薬を飲んでいるけどなかなか治らない
・できるだけ早く治したい
・薬の副作用が強くて服用継続が難しい
・副作用による性機能障害に悩まされている
・授乳中もしくは妊娠を考えている女性
・長年飲み続けている薬をやめたい

TMS療法と薬物療法の違い

TMS療法との比較の前に「薬物療法」について簡単に見ていきましょう。うつ病に対する薬物療法で主に使われるのはSSRIやSNRI、NaSSA、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬と呼ばれるグループの薬剤です。これらは脳の中で働く神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンのバランスを整えて意欲や判断力、活力などをうまく伝達できるようにします。脳に働きかける部分ではTMS療法と変わりません。しかし、副作用の頻度や治療効果の発現速度、治療期間などが異なります。

副作用

・薬物治療 眠気やめまい、吐き気、頭痛、性欲低下などが発現しやすい
・TMS療法 軽度の頭痛(治療中に少し頭部に刺激を感じる場合もある)

治療効果の発現速度

・薬物療法 3~8週間程度
・TMS療法 1~4週間程度

治療期間

・薬物療法 1年~3年の通院と服薬
・TMS療法 3~6週間

TMS療法のメリット


まずは副作用が少ないことです。治療中に頭部に刺激を感じることや歯痛を感じることがありますが、薬物療法で見られるような常に悩まされる副作用はありません。効果が出るまでの期間もTMS療法の方が早いといわれています。また、早めの社会復帰を希望される方や長期休暇を使って短期間で治療を行いたい方にはTMS療法がおすすめです。TMS療法は20~40回の治療が必要ですが毎日行うことができるため週5回通うことができれば4~8週間ほどで治療を終えることができます。

なぜ薬物療法には副作用などのイメージが強いのか

薬物療法と比較してTMS療法を紹介してきましたが、決して薬物療法が劣っているというわけではありません。個人個人にあった薬剤・服用量をきちんと選択できれば、うまく薬と付き合いながら良い状態で生活することは可能です。ではなぜ薬物療法というと副作用が起きたり効果がないなどのイメージが強いのでしょうか。現在の医療体制では医師免許を有していれば心療内科専門ではない医師でも抗うつ薬を処方することができます。専門ではない医師がうつ病を適切に評価できず薬剤を処方した場合、薬の量が過剰のため副作用が強く出てしまったり少量のため効果を得られないなどあってはならない事態が生じるケースが考えられます。その結果、薬物療法には副作用のイメージが強く実際に必要な方までも不安な気持ちが増している現状となっているのではないでしょうか。たわらクリニックでは精神科・心療内科の専門医が勤務しており、問診票やカウンセリング、専門知識から適切な治療を提案しています。適切な薬剤・服用量の選択や副作用の確認など一人一人にオーダーメイドでの診察を行うことで薬とうまく付き合うサポートができます。

クリニックに相談

たわらクリニックでは上記で紹介した薬物療法や精神療法、TMS療法など幅広い治療法を提供することが可能です。最適な治療法は人それぞれで異なります。臨床心理士による問診やカウンセリングを行い、精神科・心療内科の専門医による診察を受け治療法を検討していきます。その際は必ず患者さまと相談し十分納得していただいたうえで決定していきます。治療中の問題などは専門医や臨床心理士に加えて看護師や管理栄養士、薬剤師など多職種がそれぞれの専門性を発揮してサポートしていきます。治療法は決して1つではありません。また、治療中の方は今の治療がすべてではありません。自分に合う治療法を見つけるためにまずはクリニックに相談してみましょう。

たわらクリニックの紹介

たわらクリニックは一人一人の患者様のご状況に合わせてオーダーメイドでの診療を行います。
心身に異変を感じたら、お気軽にお電話などでご相談ください。

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