社交不安障害(SAD)の治療法は?オンライン診療がおすすめ

人前で話すときに感じる不安や緊張。おそらく、ほとんどの人が経験したことがあると思います。

しかし、社交不安障害(SAD)はその度合いが大きく、ふるえや腹痛、発汗などの症状をきたすことがあります。同じような経験を繰り返すと、人前に出ること自体を避けるようになり、さらに不安や緊張が強くなるという負のループに陥ってしまいます。その結果、社会生活だけでなく日常生活にまで支障をきたすようになってしまうのです。

本記事では、そんな社交不安障害の治療法を中心に解説します。今まさに社交不安障害で悩んでいる方、もしくは周囲に社交不安障害で悩んでいる人がいて何とかしたいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

社交不安障害(SAD)とは

改めて、社交・社会不安障害(SAD)とは、日常生活や社会生活に支障をきたすほど、人前で緊張や不安を感じやすくなっている状態のことです。一般的に呼ばれている「赤面症」や「対人恐怖」「あがり症」は、すべて社交不安障害を指します。比較的若い人に発症しやすい障害で、病気だという認識がなく、自分の性格だと捉えてしまう人も珍しくありません。社交不安障害は、治療せずに放っておくと合併症を発症することもあるため、できるだけ早く治療を始めることが大切です。もし、周囲に社交不安障害が疑われる人がいる場合は、受診を促しましょう。

社交不安障害についてさらに詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。

【社交不安障害(SAD)】とは?症状や治療法などを解説します

社交不安障害(SAD)の症状

社交不安障害では、次のような症状が生じます。

●手足がふるえる
●声がふるえる
●お腹を下す
●鼓動が早くなる
●汗をかく
●呼吸が乱れる
●赤面する
●頭が真っ白になる

このような症状は以下の場面で起こることが多いです。

●人前でスピーチする
●人前で文字を書く
●美容院で美容師と会話する
●電話に出る
●異性と交流する

こうした症状によって、極力人の前に出ることを避けるようになり、日常生活や社会生活に支障をきたしてしまいます。

社交不安障害(SAD)の原因

結論から言うと、社交不安障害の原因は現時点でわかっていません。セロトニンやドーパミンの神経系の障害で発症すると考えられていますが、はっきりしておらず現段階でも研究が進んでいる状況です。

不安や緊張を感じるのは、脳にある「偏桃体」という部位です。偏桃体の活動には、神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンが関わっています。偏桃体の過度な活動で過度な不安や緊張を感じるため、セロトニンやドーパミンの神経系の障害が原因だと考えられているわけです。しかし、前述したように明確なメカニズムはわかっていないのが現状になります。

社交不安障害の治療法は?

社交不安障害の治療法は「薬物療法」と「心理療法」の2つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

薬物療法

薬物療法は、次のような薬剤が用いられます。

●SSRI
●βブロッカー(インデラル、セロケンなど)

SSRIは割と重ための薬で副作用もあるので社交不安障害の合併症の一つである”うつ”でない限り処方しないことが多いです。

うつの判断基準として「週の過半数以上の人は不安や緊張に陥る場合」を指しますが、週に1,2回程度の緊張や不安(プレゼンの前や人の前で話すなどの機会)にたいしても、SSRIを処方してしまっているのをよく見かけます。重度の方には必要ですが、軽中症状にも常用している病院が多く、過剰診療になりがちです。
一方で、インデラルやセロケンは副作用がほとんどなく安全性が高いです。よく「その場しのぎの薬」ともいわれますが、インデラルやセロケンでの治療を行い成功体験を重ねることで、服用せずにいられるようになることもあります。

心理療法

社交不安障害に対して行う心理療法には、行動療法や認知行動療法、力動的精神療法などがありますが、社交不安障害に効果的な治療法は「認知行動療法」です。認知行動療法とは、ストレスなどによって凝り固まった、物事の捉え方や行動を少しずつ変えていく心理療法になります。

緊張や不安を感じる場面で、感情や体の反応をコントロールするのは難しいです。そのため、認知行動療法ではストレスを感じたときの捉え方や行動にアプローチをして、不安や緊張といった感情、手足や声のふるえといった体の反応の改善を試みます。

具体的には、次のようなアプローチを行います。

●暴露法:不安に感じていることを段階に分けて簡単なものから克服していく
●モデリング法:症状が現れる場面で他の人が問題なく行っている様子を見せる
●呼吸法:呼吸で自律神経を整える
●バイオフィードバック:筋緊張や血圧、脳波などを測定しながらコントロールする

社交不安障害(SAD)に合併しやすい病気

社交不安障害(SAD)の悪化により、合併してしまう病気もあります。ここでは3つの合併症を解説します。

回避性パーソナリティ障害

回避性パーソナリティ障害は、人との関わりを極端に避ける心の病気です。社交不安障害との違いはわずかで、社交不安障害よりも広い範囲での不安や回避行動が見られます。つまり、社交不安障害は人前でのスピーチや舞台での演奏などで、過度な不安や緊張が見られますが、回避性パーソナリティ障害では、前述のような場面に限定せずさまざまな場面で、過度な不安や緊張が見られるわけです。

うつ病

うつ病は、気分が強く落ち込み、やる気が出ない、憂うつになるといった症状が現れる病気です。社交不安障害に合併しやすい病気の一つになります。社交不安障害によってうつ病になる原因は、苦手な場面を経験したのちの自己嫌悪や自責だと考えられています。たとえば、過度な不安や緊張の中、人前でスピーチした後「緊張しすぎてダメだったな…」「全然上手くいかなかったな、何でできないんだろう」といった気持ちになることで、気分が落ち込んでいきます。そんな経験を繰り返していくうちにうつになってしまうわけです。

全般性不安障害

全般性不安障害は、日常生活を送る中で「何か不安だ」と漠然とした不安を持ち続けてしまう病気で、社交不安障害との違いでもあります。また、全般性不安障害では、人前で話す場面や文字を書く際の不安や緊張のほかに「お金がなくなってしまうかもしれない」「何か重大な病気にかかっているかもしれない」といった症状があるのが特徴です。

インデラルやセロケンが向いている人

インデラルやセロケンは、週1、2回程度の大事な場面でのみ緊張や不安に駆られる人に向いています。

そもそもインデラルやセロケンは、血圧を下げる作用をもった薬剤です。不安や緊張を感じる場面の前に服用することで症状の緩和が期待できます。多くの病院では選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)を処方することが多く、心療内科に長期間通院して、継続した服用が必要です。また、副作用として、吐き気や嘔吐、下痢といった消化器症状、稀な頻度で不安やイライラなどの症状が現れることがあります。

一方、インデラルやセロケンは場面に応じた服用で症状の緩和が期待でき、副作用のリスクも減らせるのがメリットですが、週の過半数以上に不安や緊張を感じる場面がある人には向きません。週に1、2回程度の大事な場面でのみ不安や緊張を感じる人は、服用することで成功体験を積み重ねられ、社交不安障害の改善やそれに伴った回避性パーソナリティ障害やうつなどの合併症の改善が期待できます。

社交不安障害の方にはオンライン診療がおすすめ

病院を受診するのが怖い、病院に行くまでが辛いという人もいるでしょう。そんな方には、オンライン診療がおすすめです。オンライン診療とは、スマートフォンやパソコンなどを使い、予約や診察などを受けられるものです。医師と1対1で問診や診察、処方が可能で、決済もオンラインで完結できます。

インデラルやセロケンを精神科で処方する場合は保険適応ではありません。個人輸入も法律で禁止されていて、粗悪品も多くなっています。通常だと、診療所と薬局のどちらもいかなくては入手できないのです。そもそも田舎の診療所だと予約が取れないことも多く、遠方に出向かなくてはいけないというデメリットもあります。しかし、オンライン診療を使えば、全国どこにいても郵送してもらえます。また、人の目を気にすることなく受診できることも、オンライン診療の大きなメリットと言えます。
当院では自費のオンライン診療を行っています。インデラルやセロケンの処方も可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
自費でのオンライン診療のデメリットとしては、保険が使えないので割高になることがあげられますが、その分1回でまとまった量の薬を処方でき、何回も通院する手間を省けると考えればさほど割高でもないと言えるかもしれません。

まとめ

社交不安障害の治療法は薬物療法と心理療法です。薬物療法では、週1、2回程度で症状が生じる人にはインデラルやセロケンがおすすめです。ただし、治療法の選択は必ず医師の指示に従うようにしてください。オンライン診療で医師の問診や診察を受け、適切な治療を受けるようにしましょう。

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