症状解説

身体面の症状

うつ病患者のほとんどは睡眠障害を抱えています

睡眠障害は様々な病気によって、引き起こされますが、うつ病も例外ではありません。うつ病の場合、睡眠障害を抱えている方の割合は81%~100%と非常に高いことが特徴です。
睡眠障害には過眠と不眠がありますが、うつ病の典型的な睡眠障害は不眠です。
「最近全然寝れない」と、自分で気付きやすく、不眠をうったえて病院に来たらうつ病だったという患者さんも少なくありません。
うつ病と不眠には強い繋がりがあり、不眠のある人はない人と比較して約4倍、うつ病になる可能性が高いというデータもあります。

うつ病でみられる不眠の特徴としては以下のような症状が挙げられます。

・入眠障害:なかなか寝付けない、寝付くのに時間がかかる
・中途覚醒:夜中、何度も目が覚めてしまう
・早朝覚醒:早朝に目覚めてしまう
・熟眠障害:眠りが浅く、寝た気分にならない

これらの症状があると体内のリズムが崩れ、午前中は身体が重く、気だるさを感じてしまいます。

疲労感・倦怠感を感じる

「疲労感・倦怠感」は睡眠障害に次いで二番目にうつ病患者にみられる症状です。実際、うつ病患者のうち半数以上は「疲労感・倦怠感」を感じていると言われています。睡眠障害と同じように、「疲労感・倦怠感」をうったえて受診したところ、うつ病だったというケースもたくさんあります。
うつ病の「疲労感・倦怠感」はすぐに疲れてしまったり、最低限の仕事をするのにも体力が必要だったりすることが特徴です。この「疲労感・倦怠感」は洗顔や着替えのような日常的な動作でも疲れを感じます。場合によっては座ることさえ疲れてしまい、横になって寝たくなることもあります。

動悸・息苦しさ・口が渇くという症状があらわれることも

動悸・息苦しさ・口が渇くといった症状は、うつ病とは一見関係ないよいうに見られがちなので注意が必要です。もちろん、うつ病ではなく、他の病気の可能性もあるため、このような症状が出たら早めに受診しましょう。
動悸・息苦しさ・口が渇くといった症状は、自律神経の乱れによって引き起こされることが多いです。自律神経の乱れによって、動悸・息苦しさ・口が渇く以外にもめまいや胃の不快感、便秘が引き起こされることもあります。
自律神経は身体中を張り巡っている神経なので、うつ病によって自律神経が乱れると、身体全体に症状が発生します。

食欲がなくなる

うつ病になると、食欲がなくなったり、逆に食欲が増加したりします。食欲の減退はうつ病によく見られる症状です。実際、うつ病患者のうち、半数〜94%の方は食欲の減退を感じています。無理をして食べても、味気がなく、美味しいと感じることができないようです。食べること自体が苦しいと感じてしまう方も少なくありません。
一方で、食欲が増加する方もいます。うつ病の場合、甘いお菓子や炭水化物など、特定のものだけを食べたくなることが特徴です。この場合、食べても満腹感が得られず、太ってしまうことがあります。

うつ病による身体の痛みとは?

うつ病は頭が痛い、重い、首や肩の凝りを感じる。背中や胸の痛みなど、様々な部分が痛むこともあります。頭の痛みや首筋の凝りはうつ病以外の病気でも見られる症状のため、他の病気が隠れていないか確認しましょう。 うつ病による身体の痛みを放置していると、痛みがつらいだけでなく、毎日の生活にも支障をきたしてしまいます。実際の調査によると、身体の痛みが強ければ強いほど、生活の質が低下するということが分かっています。うつ病は「こころの痛み」だけでなく、「身体の痛み」を治療することも重要です。

うつ病になると、神経伝達物質の量が減少し、動きが低下することで、様々なうつ病の症状があらわれると言われています。神経伝達物質には痛みを抑える働きもあるため、こころだけでなく身体への影響があります。

こころの症状以外だけではなく、身体の症状でうつ病かもと感じたら、お近くの診療所で受診しておくことがおすすめです。

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