【ADHDとは?どんな症状なのか、治療方法などを解説します】

皆さんはADHDを知っていますか?

ADHDとは発達障害の一つで、主に不注意や多動性、衝動性といった症状を引き起こすのが特徴です。ADHDのせいで満足な生活を送るのが難しいと悩むケースがあるため、治療を受ける必要性が生まれます。

ADHDは先天性の発達障害ではありますが、子供の時には気が付かず大人になってから症状に悩まされるケースもあります。それは、一体なぜなのでしょうか。
ADHDとはどんな症状なのか、検査方法や治療方法などについてご説明しましょう。

【ADHDとは】

ADHDは冒頭でご説明したように、不注意や多動性、衝動性といった症状を引き起こすのが特徴です。

基本的にADHDは子どもがなるものだと思っている人も多いかもしれませんが、大人でもADHDに悩まれるケースは多くあります。

それでは、ADHDにいつ気づくのか、どのタイミングで医療機関を受診すればいいのかご説明しましょう。

自分がADHDだといつ気が付く?

ADHDは先天性の発達障害ではありますが、ADHDの症状は必ずしも子どもの時からハッキリと現れているわけではありません。子どもの時からADHDを患っているものの、症状が軽いために見過ごされてきて、大人になってからようやく気づくケースが増えています。

なぜ大人になってから気づくのか、それは年齢や成長度によって出てくる症状が変わるからです。

つまり、子どもの時は問題がなかったとしても、成長するにあたって徐々に症状が出てくる可能性があります。

なぜADHDを発症するのか明確な原因は分かっていませんが、主な3つの症状のうち、それぞれ以下のような症状が出てきたらADHDの可能性があるでしょう。

■不注意

• ケアレスミスが多い
• 気が散りやすくて集中できない
• 物忘れや紛失が多い
• 約束や時間を守れないことが多い
• 片づけや整理整頓が苦手

■多動性

• 物事の優先順位が分からない
• 一つのことに落ち着かない
• 人よりも好きなことややりたいことに熱中し過ぎてしまう

■衝動性

• 並んでいる列に横入りすることがある
• 衝動的な発言や行動をする
• 他の人がやっていることを邪魔することがある

以上のような症状に心当たりがある人は、もしかしたらADHDかもしれません。

どのタイミングで医療機関を受診すればいい?

日常生活、社会生活において、不注意・多動性・衝動性で「困っている」と感じている場合は医療機関に相談してみるのがよいでしょう。

・成績が伸び悩んでいる方
・転職が多く仕事が長く続かない方
・昇進や異動によって仕事が手に追えなくなってしまった方

このようなことでお悩みの方はADHDの可能性が高いため、受診をお薦めします。

ただ、子どもの場合は自分で気づくことができないので、親が子どもを注意深く観察することが大切です。ADHDに関する知識を学んだ上で注意深く観察することで、ADHDの症状に当てはまるのではないかと思われる症状を見つけることができます。

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【検査方法】

ADHDの検査方法は、基本的に心理検査(WAIS-Ⅳなど)や問診です。

医療機関ではADHDかどうか国際的な診断基準を基に心理検査(WAIS-Ⅳなど)や問診を行います。もちろん一度の検査や受診でADHDかどうか断定することは難しいので、複数回に亘る受診を行って診断を確定するケースがほとんどです。

【どんな治療がある?】

ADHDの治療方法は、以下の通りです。

• 薬物療法
• 認知行動療法
• カウンセリング

薬物療法の場合、一般的にメチルフェニデート、アトモキセチン、グアンファシンという薬を服用していきます。これらの薬は医師が必要だと認めた場合にしか処方されず、実際に服用したことで「集中力が増した」「考えて行動できるようになった」という効果があることも分かっています。

ただし、薬物療法の場合はADHDの症状を改善するのではなく、あくまで一定時間症状を抑えるためのものです。とはいえ、悩まされていたADHDの症状を抑えてくれるのは大きなメリットだと言えるでしょう。

認知行動療法は、薬に頼ることなく感情や行動をセルフコントロールできるようになるための治療法です。

子どもが認知行動療法を行う時は、子どもが正しい感情や行動を行った時にご褒美を与えたり、ものすごく褒めたりします。そうすることで、子どもは褒められるようになるにはどうすればいいのかを考えて行動し、感情を制御できるようになるでしょう。

認知行動療法を行う時は、医療機関で行われている個人カウンセリングや集団療法を受けます。

個人カウンセリングは、1人1人にあったオーダーメイドのカウンセリングになります。
プライバシーが不安な方やより個人に寄り添ったカウンセリングをご希望の方におすすめです。

集団療法では、同じ悩みを持つ人が集まり、悩みを共有して共感したり、グループでADHDの症状について話し合ったりすることで、自己理解を深めることが目的です。

【治療によるメリット】

ADHDの治療を受けることによって大きなメリットがあります。

それでは、ADHDの治療によるメリットについてご説明しましょう。

集中して勉強できるようになり、成績が上がる

ADHDの症状で悩まされやすいのは、集中力が続かないことです。

気が散って集中力が続かないとストレスを溜めやすくなりますし、周りから理解されないと注意されるばかりで余計に集中できない状態になりかねません。

しかし、治療を受けて集中力が続くようになれば、勉強にも集中できるようになるため、成績が上がりやすくなるでしょう。気が散らずに集中できる状態はとても大事ですし、周りから注意されることも少なくなります。

仕事場で低かった周りからの評価も上がる

ADHDの治療を受けて集中できるようになれば、仕事が捗って能率が上がるようになります。
仕事ぶりが認められれば上司・同僚からの評価も上がっていきます。ADHDの症状に悩まされずにやりがいを持って仕事ができるようになり、1つの会社で長く働けるようになります。

【まとめ】

ADHDでお困りの方は非常に多いですが、医療機関を受診している方はごくわずかです。

もしご説明した症状に心当たりがあり、日常生活・社会生活でお困りの方は医療機関を受診してみてはいかがでしょうか。

治療を行うことでQOLが飛躍的に向上するかもしれません。

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