体調が優れない、精神的にまいっているなど、心身に不調を感じて病院受診を考える方も多いでしょう。
ただ、その一方で、「忙しくて通院の時間が確保できない」「病院は待ち時間が長いから億劫」と、様子見や受診を先延ばしして適切な治療が遅くなるケースも見られます。
そこで注目されているのが“オンライン診療”です。「早く受診したい」「待ち時間を短かくしたい」というニーズに合った診療方法です。
今回は、社交不安障害(SAD)を中心に薬物療法の基礎知識に触れながら、従来の診療体制の課題、そしてオンライン診療のメリット、当院の「自費オンライン診療」が選ばれている理由など幅広くお伝えします。
薬物療法の基礎知識と重要性
人前で注目が集まるような状況で、強い不安や恐怖、緊張を過度に感じる病気を社交不安障害(SAD)といいます。一般的には「あがり症」と言われたりもします。症状が強く、日常生活にも支障が出ている場合には、病院を受診し、適切な治療を行うことで良くなることが期待されます。
社交不安障害は、カウンセリングや認知療法による考え方の見直しといった非薬物的アプローチが効果的です。加えて、薬物療法を行うことで症状を和らげたり、病状の進行防止につながることがあります。
薬物療法とはいっても、頓服薬やそれ以外の薬もあるため、基礎知識をおさえておくことが大事です。
「頓服薬で十分な場合」とそうでない場合の違いとは?
頓服薬は、定期的に飲む薬ではなく、症状が出たときだけ服用する薬を指します。
たとえば、
・人前で話すときに緊張する
・大事な試験で不安を強く感じる
・人前で字を書くときに手が震える
・人と一緒に食事をするのが怖い
など、特定のシーンで過度な苦手意識、不安感、緊張感が起こることもあるでしょう。
そんなときは、頓服薬の服用により、症状を落ち着かせられる場合があります。
しかし、不安症状が“軽度”とは言えず慢性的に続き、日常生活にも支障が出ている場合は、頓服薬だけでは症状が改善しません。医師の診断のもと、それに対応した薬を継続的に飲むことが必要になります。
抗不安薬の正しい使い方
急性の不安症状を抑えるための薬を「抗不安薬」と言います。特定のことを考えて緊張感・不安感が起こった心の症状を軽くすることを目的とした薬です。
ベンゾジアゼピン系の薬は抗不安薬の代表的な薬で、比較的即効性があります。ただ、注意したいのは過剰摂取による依存性です。不安だからと長期連用すると、効き目が弱くなる可能性があります。
どんな薬にも言えることですが、自己判断で間違った飲み方をするのは非常に危険です。また、薬だけでなくカウンセリングや認知行動療法などさまざまな観点からの治療が有効です。
抗不安薬を正しく飲むには、医師の指示のもと「症状に合わせた適切な用量」を守り、必要最小限の服用にコントロールすることが重要です。
自己判断で薬を勝手にやめる、あるいは飲む回数を減らすなどは、症状の悪化を招く恐れもあります。医師の管理下で正しく薬を服用しましょう。
インデラルやベータブロッカーの有効性
動悸や手の震え、発汗などをおさえる目的で使われる「インデラル」は、ベータブロッカー(β遮断薬)の代表的な薬です。
この薬は、心拍数を抑えて不快な身体症状を軽減するために効果的です。あがり症の人が大勢の人の前での発表やスピーチなどをする際に起こる、動悸や震え、不安感を落ち着かせる作用があります。
従来の診療体制が抱える課題
従来の診療体制にはいくつかのデメリットが挙げられます。
長い待ち時間がもたらすデメリット
多くの人が抱いているのが「待ち時間が長い」という病院へのマイナスイメージです。
特に、人気の病院は数時間という長い待ち時間となることは珍しくありません。具合が悪くて訪れているのにもかかわらず、長時間待合室に座っていることは肉体的にも精神的にも大きな負担となります。不安症状が一層強まることもあります。
しかも、感染症にかかっている人が同じ待合室にいる可能性もあり、長い待ち時間が原因で他の病気を発症するリスクも高まるでしょう。
また、診察の予約を取りたくても数週間後しか空きがないという場合もあるかもしれません。
「すぐにでも医師に相談したい」「突発的な症状が苦しく、薬を早く処方してほしい」というニーズがあるにも関わらず、長い待ち時間や予約の取りづらさが患者様の負担を大きくしてしまっているのです。
クリニックの「通わせ続ける構造」の危険性
医療機関それぞれに医療に対する理念がありますが、なかには治療の必要がなくなっているのに「通わせ続ける」ケースも存在します。
経過観察と称して継続して長期間通わせることで収益を得ることを目的としているのは大きな問題です。
不安を心に抱えている患者様にとって、専門家の医師が判断した「通院が必要」という言葉は大きな助けにもなります。
症状が改善できない場合は、もちろん、医師側が継続的にフォローすることは重要です。ただ、それがクリニック側の“利益のため”なら問題です。
たとえば、頓服薬の服用で済むような軽い症状なのに、継続で飲む薬が必要だと診断されれば、患者様にとっては通院費・薬代が嵩み、負担が増えることになります。
何より、「こんなに長く通っているのに治らない…」という不信感も芽生え、「早く治したい」という患者様の意欲をも下げることになります。できるだけ少ない通院や少ない薬の服用で対応できることこそが、患者様の心の負担を取り除くために大切なことです。
オンライン診療という選択肢
新型コロナウイルス感染症の影響も相まって、この数年はオンライン診療という診察スタイルが急速に増えてきました。
早期治療を可能にする診療体制
オンライン診療の最大のメリットは、「待ち時間の長さ」や「診察予約の取りづらさ」といった従来の診療体制でネックとなる点を解消できる点です。
インターネットに繋がる環境と、スマホ・パソコンがあれば、診療を受けることができます。わざわざ仕事を休み、病院までの往復や待合室で待つために、多大な時間を割く必要もありません。交通費や移動時間の削減はもちろん、通院する際の体力・精神的な負担の軽減も可能です。
たとえば、
・仕事が忙しくてなかなか休めない
・子育て中で病院に行く暇がない
・自宅で親の介護をしていて不在にできない
など、さまざまな事情から診察を先延ばしにする方は多いでしょう。
時間的な制約から、本来必要な治療が後回しになっているケースも見受けられます。
当院の「自費ンライン診療」なら、自宅や職場からでもちょっとした時間さえ確保できれば診察ができます。日本全国にお住まいの方を対象としており、初回からオンラインでの受診が可能で、通院の必要はありません。社交不安障害(あがり症)の頓服薬(インデラル・セロケン)も扱っています。予約も取りやすくなっていますので、ぜひご活用ください。
薬についてはホームページでご確認ください。
自費診療でもコストパフォーマンスが高い理由
保険適用外(自費)と聞くと、費用が高くつくイメージを持たれるかもしれません。確かに、一回の診察は保険適用内のケースと比べて、割高になるかもしれません。
ただ、総合的に考えるとコストパフォーマンスは悪くないのです。
というのも、オンライン診療は、病院までの交通費が不要なうえ、時間的なロスがありません。
たとえば、病院に行くために朝から移動して、会計が終わったのは昼過ぎ…といった経験がある方も多いのではないでしょうか。オンライン診療なら、短時間ですべて終わります。
労力面にも負荷がなく、全体的にコストパフォーマンスが良いと感じる患者様も多いです。
オンライン診療の始め方
当院の「自費オンライン診療」の流れをご紹介していきます。
初診から治療までの流れ
① 予約ページから日時の予約をする
スマホやパソコンから、当院の予約ページにアクセスをし、ご希望の日時の予約を行ってください。24時間いつでもご予約は可能です。
② オンライン診療の実施
予約した日時にビデオツールで医師の診察を受けます。会計は診察後にカード決済により行われます。
③ 薬の受け取り
ご自宅や登録住所に送料無料でお薬をお届けします。レターパックで診察の翌日に発送しています。
必要な準備とサポート体制
当院の自費オンライン診療に必要なのは、
・カメラ機能、およびマイク機能のあるスマホ、タブレット、パソコンなどの端末
・安定しているインターネット環境
・クレジットカード
・写真付きの身分証明書
です。
落ち着いてスムーズな診察を受けられるよう、ビデオ通話の際にはできるだけ静かな環境をお選びください。
まとめ
症状に苦しんでいて病院を受診したくても、待ち時間が長いことや、受診したい日時に予約がとれないといった理由で受診をためらうこともあるでしょう。
そこで注目されている選択肢がオンライン診療です。比較的予約が取りやすく、早期に医師に相談することができます。
自宅にいながら短時間で受診ができ、少しでも早く受診・治療を進めることが可能ですから、結果的に治療にかける時間の短縮や費用をおさえることにもつながります。
当院の「自費オンライン診療」は、24時間いつでも予約システムからオンライン診療の予約ができます。「忙しいから」「病院の予約が取りづらいから」といった理由で受診を後回しにして、もっと病状が悪化することは避けたいですね。
当院の自費オンライン診療を上手にご活用ください。