精神科・心療内科の選び方
- 医療法人東横会 心療内科 精神科 たわらクリニック
- 精神科・心療内科の選び方
医療機関に受診する目安
うつ病などを疑って、病院に行くタイミングは
- 2週間以上、気持ちの落ち込みや意欲の低下、体のだるさが続く
- 食欲がない、不眠が続く、だけど体の病気がない
- 死にたい感情が出てきたとき
になります。
大きなストレスが原因で、元気がなくなる、気持ちが落ち込むことは普通の反応です。
しかし、そのストレスがきっかけで心のバランスを崩し、気持ちが立て直せなくなることがあります。
大きなストレスや事件がきっかけで、生活に支障が出るほど落ち込む、イライラが続くなどの心の変化が「2週間以上」続く場合には、心療内科や精神科のある病院を受診する必要があります。
また、特に大きなストレスや事件は思い当たらないのに、以前は好きだったこともやりたくない、何をやるのも億劫になった。など、何をするにも意欲がなくなった場合も、病院に行くタイミングになります。
そして、絶対に外してはならないタイミングは、死にたいという気持ちが出てきた時です。そのタイミングが来た時は、迷わず病院に行きましょう。
精神科・心療内科・神経内科の違い
精神科
「精神科」は「こころ」の症状や病気を扱う科であり、「こころ」の病気そのものを治療します。例えば、強い不安、抑うつ、不眠、イライラ、幻覚、幻聴、妄想といった症状です。精神科は、うつ病、躁うつ病、統合失調症など、主に精神的な症状が強く現れる精神障害の治療を行います。
心療内科
「心療内科」は、様々なストレスが原因でおもに「からだ」に症状が現れる場合、その症状や病気を治療する科です。例えば、強い動悸(心臓がドキドキ打つ)が続いたり、お腹の具合が悪くなったり(下痢・腹痛)、血圧が高くなる、喘息の症状が現れてくるといったことがあります。しかし、内科の病院を受診して色々な検査をしても、「全く異常ありません」と言われて帰ってきたが、その後も症状はずっと続いているといった場合です。
内科的な病気は見つからなかったが、もし、最近強いストレスを感じる出来事があり、それ以降からだの調子が悪くなった、それまでは全くそんなことがなかったのに…、というようなとき、心療内科を受診されてみることをおすすめします。
神経内科
からだの動きがおかしい、ふるえる、しびれる、傾く、力が入らない、めまいがするなど、神経系の異常が疑われる場合には、「神経内科」を受診されることをおすすめいたします。
精神科・心療内科クリニックを選ぶ上でのポイント
1週に1回でも通える距離にあるクリニックか?
精神科や心療内科の通院治療では、週に1回の通院間隔になることも多いです。とくに初診後しばらくは、薬が身体にあうかどうかや心の治療を一緒にすすめていくためにも、週に1回の通院間隔になることが多いです。また、調子が悪くなったら、通院間隔は短くしていく必要があります。
2診療時間が自分の生活リズムとあっているクリニックか?
仕事が遅くなる方は、夜遅くまで行っているクリニックがよいですし、土日に診療しているクリニックもあります。自分の生活リズムに対応できる診療時間のクリニックにしましょう。
3カウンセリングが必要な場合、臨床心理士がいるクリニックか?
こころの不調による症状の根本的な解決や再発予防はお薬の治療だけでは難しいことがあります。 病気の原因になっている心理的な問題を解決しなければ治療が進展しないことや再発を繰り返すこともあります。このためお薬の治療だけではなくカウンセリングを行っているクリニックが良いでしょう。
4施設や制度を紹介してくれるクリニックか?
施設や制度をしっかりと紹介してくれることも大切な要素です。例えば自立支援医療制度など、条件を満たせば医療費が1/3になる制度もあります。また、必要に応じてデイケアや作業所などの施設を紹介してくれるクリニックがお勧めです。
5薬以外の治療法があるクリニックか?
薬による治療が一般的である一方、効果が出るまでに長い時間がかかることが多く、精神的、身体的副作用も多く、治療効果がはっきりしない場合にはいくつもの薬を同時に飲まなければならないなど、患者の負担が問題視されるケースも少なくありません。 カウンセリングなどの心理療法や、磁気刺激療法(TMS)など、薬以外の対応法にも詳しく対応してくれるクリニックがお勧めです。